概要

『Photoshop』はとても優れたクリエイティブツールです。しかし正しい描き方使い方があるわけではなく、ペインター各々が独自の技術で作画しています。

今回のセミナーでは、『Photoshop』の初心者や中級者に向けて、映画製作において数々の有名タイトルを手がけたプロが表現の可能性や、特別な表現力、巧みな技を伝授します。

『マットペイント（matte paint）』という、映画制作において壮大な世界観やリアルを追求するには無くてはならない技法をベースとして、正しい使い方という事では無く、この手法を知っていれば、表現力が格段に豊かになるというテクニックです。

そもそも『マットペイント』とは、映画製作の特撮技術の中でも特に古い技法です。セット制作の予算がない場合や、未来世界、ローマ時代などロケが不可能な場所の表現に無くてはなりません。

90年代前半まで絵の具で描かれた精密な画をフィルム上で合成してましたが、『Photoshop』等のデジタルツールが登場し精密さも格段に上がり合成も容易になりました。

以前は、画家出身のペインターが多く活躍していましたが、実際に風景を油絵等で仕上げる技術習得は大変時間がかかったものです。今では『Photoshop』オペレーションの習得が早くなり、写真合成の技術も飛躍的に上がり、デジタル系の出身者が増えています。

皆さんには、今回のセミナーを通して『Photoshop』や『マットペイント』の理解を深めていただき、表現力を高めることで領域を広げ、更には新たな領域へチャレンジするきっかけになればと思います。

懇親会について

セミナー後に、軽食やソフトドリンク・お酒をご用意させていただき１時間程度の懇親会を開きます。 講師の林先生も参加しますので、情報交換や交流の場として是非ご参加ください。ご希望の方には自主制作のポートフォリオ・レビューも可能です。

対象者

• Photoshop経験者（初級～中級者）
• Photoshopに興味のある方

タイムテーブル

登壇者

マットペインター林 隆之氏

1986年阿佐ヶ谷美術専門学校卒。 卒業後、白組でマット画を学び、映画、CM等のミニチュア制作、マット画制作に携わり1988年フリーのマットペインターとして独立。 主な参加作品は、「ファイナルファンタジー (映画)」「ALWAYS 三丁目の夕日シリーズ」「SPACE BATTLESHIP ヤマト」「キャプテンハーロック」「アップルシード アルファ」「永遠の0」「進撃の巨人」「キングスグレイブファイナルファンタジーXV」「シン・ゴジラ」「バイオハザード: ヴェンデッタ」「ラストレシピ」「坂道のアポロン」など多数。 セミナーや勉強会の講師として多数の実績があり、2018年4月より東京コミュニケーションアートにて、スーパークリエイターワルド／CG・映像・VFXマスターコースの講師としても活躍する。

持ち物

• 懇親会でのポートフォリオ・レビューをご希望の方は、自主制作の作品をお持ち下さい。（PC,タブレット,紙など形式は問いません。）

その他注意事項

• 20時以降はビルの正面玄関が閉まるため、ビル1Fの駐車場側よりお入りください。
• 席に限りがございますので先着順とさせていただいております。より多くの方にご参加いただくために、予定が変わられた方は必ずキャンセルの処理をお願いします。