12月
15
環境DNA・環境RNA研究の新たな挑戦
主催 : 京都大学生態学研究センター/環境研究総合推進費プロジェクト「環境DNAに基づく希少種・外来種の分布動態評価技術の開発と実践」による共催
募集内容 |
参加枠1 無料
先着順
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申込者 | 申込者一覧を見る |
開催日時 |
2020/12/15(火) 12:30 ~ 17:30
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募集期間 |
2020/11/24(火) 15:00
〜 |
会場 |
オンライン オンライン |
参加者への情報 |
(参加者と発表者のみに公開されます)
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イベントの説明
オーガナイザー
工藤洋(研究集会ホスト:京都大学)
山中裕樹(研究集会代表者:龍谷大学)
荒木仁志(環境研究総合推進費プロジェクト研究代表者:北海道大学)
開催趣旨
近年、環境中のDNA情報を用いてマクロ生物の分布や動態を推定する「環境DNA分析技術」が大きく発展している。環境DNAとは水や土などの環境媒体中にあるDNAの総称であり、近傍の生物から放出された糞や体表粘液などに由来すると考えられている。2008年の初報告から12年の間にこの技術は大きく進展し、対象生物に非接触なまま種の在不在を推定する技術としては既に実際のモニタリング等への応用段階にある。しかし、水や土といった媒体にはまだまだ多くの「生物情報」が埋もれており、関連技術の改良・発展に伴い更に有用な情報を得られる可能性が秘められている。それは、例えば希少種や外来種の個体数・生物量の時系列変化や在来種の繁殖・発病の手がかりとなるような、これまでの技術では得られなかった情報を捕獲や目視に頼らず取り出すチャレンジである。
「水や土は生物情報のメモリーである」という捉え方に基づく新たな展開には、「新たな掘り出し方」を提供してくれる「新たな掘り手」の参入が必須である。種よりも解像度の高いハプロタイプの検出や、さらには状態を知るためのRNAの検出などが次のステップとして期待されるが、分子生物学全体を見渡せば、すぐにでも環境DNA/環境RNA分析に応用可能なのでは?と期待できる技術が多く存在している。本研究集会を開催することにより、環境DNA/環境RNA分析の現状を理解すると同時に最先端の技術の導入を検討し、次のステージへの再展開を促進する。
タイムテーブル
講演者 | タイトル | 開始時間 | 終了時間 | 司会 |
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山中裕樹 | 趣旨説明 | 12:30 | 12:35 | |
荒木仁志・山中裕樹 | 外来種および希少種の包括的な検出に向けた課題整理と展開 | 12:35 | 13:00 | 山中 |
内井喜美子 | 種内多型の分析と生態学研究への応用 | 13:00 | 13:25 | 山中 |
-- 休憩 -- | 13:25 | 13:35 | ||
加三千宣・土居秀幸 | 堆積物コアサンプル分析の最前線 | 13:35 | 14:00 | 荒木 |
吉武和敏 | 個体間の遺伝的変異に基づいた個体数推定法 | 14:00 | 14:25 | 荒木 |
-- 休憩 -- | 14:25 | 14:35 | ||
源利文 | 水中の核酸情報を用いて動物の行動や生理を解明する | 14:35 | 15:00 | 内井 |
山中裕樹 | 大型水棲生物由来の環境RNAの検出の現状と分析例 | 15:00 | 15:25 | 内井 |
土居秀幸 | 環境RNAによる毒性反応解析:時系列解析に向けて | 15:25 | 15:50 | 内井 |
-- 休憩 -- | 15:50 | 16:00 | ||
本庄三恵 | 環境RNA検出のためのRNA結合タンパク質を用いた新規技術開発の可能性 | 16:00 | 16:25 | 土居 |
尾崎遼 | シングルセルRNAシーケンス解析から考える環境DNA研究 | 16:25 | 16:50 | 土居 |
総合討論 | 16:50 | 17:20 | 工藤 |
開催主体
共催:京都大学生態学研究センター/環境研究総合推進費プロジェクト「環境DNAに基づく希少種・外来種の分布動態評価技術の開発と実践」
協賛:一般社団法人 環境DNA学会
助成:京都大学生態学研究センター2020年度共同利用事業(助成番号:2020jurc-cer13)
本研究会に関する問い合わせ先
山中裕樹(龍谷大学)
yamanaka@rins.ryukoku.ac.jp
発表者
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