開催概要

Egisonの提唱する新しいプログラミング・パラダイムであるパターンマッチ指向プログラミングの考え方を広めるために，今年もEgisonワークショップを東京大学で開催します． Egisonのパターンマッチに興味ある方なら誰でも参加できます． みなさま，ぜひご参加ください．

• 日程: 2019/11/24(日) 13:00-18:15
• 開催場所: 東京大学 本郷キャンパス理学部7号館214教室
• 事前に最新版のEgisonをインストールしたノートパソコンを持参していただけるとより楽しめます．
• Macへのインストール方法 (Macユーザーの方はHomebrewを使うと簡単にインストールできます．)
• Linuxへのインストール方法 (Linuxユーザーの方も各種パッケージシステムを通して簡単にインストールできます．)
• Windowsへのインストール方法

目的

Egisonは，正規表現のような効率的で強力な表現力を持つパターンマッチを，多重集合や集合，グラフ，数式のような正規形を持たないデータ型を含む任意のデータ型に対して，ユーザーが定義できるプログラミング言語です． Egisonのこの機能は，アルゴリズムをコンピューター向けに翻訳することなく，より直接的に記述することを目指して開発されました． この機能により，既存のプログラミング言語では実装が煩雑になる数学的なアルゴリズムが，Egisonでは簡潔に実装できます． 本ワークショップは，実際にEgisonを動かし，参加者の方々にEgisonのパターンマッチの威力を感じてもらいたいと考えています．

内容

• 12:45-13:00: 会場入場
• 13:00-13:20: 『Egisonの現状と今後の展望』 江木聡志 (楽天技術研究所・東京大学)
• 13:20-13:30: 休憩
• 13:30-14:30: 『パターンマッチ指向プログラミング入門 』 江木聡志 (楽天技術研究所・東京大学)
• 14:30-14:50: 休憩
• 14:50-15:50: ハンズオンチュートリアル『Egisonプログラミングに挑戦』
• 15:50-16:00: 休憩
• 16:00-16:30: 『Egisonパターンマッチによる彩色』 梅崎直也 (株式会社すうがくぶんか)
• 16:30-17:00: 『Egisonでグレブナー基底を計算』服部桃子（東京大学）
• 17:00-17:15: 休憩
• 17:15-18:15: 『miniEgison: HaskellメタプログラミングによるEgisonパターンマッチの実装』 江木聡志 (楽天技術研究所・東京大学)
• 19:00-21:00: 懇親会

会場

会場は東京大学本郷キャンパス理学部7号館です．正門から見て安田講堂の裏手にある建物です．部屋は214です．当日は建物の鍵が閉まっているので1階の玄関まで来たら管理者に連絡してください．twitterで@Egison_Lang宛にリプライを送るか，egisonのslackでメッセージを送るか，あるいはegi at egison.orgまでメールしてください．

Egisonについての論文

パターンマッチについて

• Satoshi Egi, Yuichi Nishiwaki: Non-linear Pattern Matching with Backtracking for Non-free Data Types (APLAS 2018)
• Satoshi Egi: Loop Patterns: Extension of Kleene Star Operator for More Expressive Pattern Matching against Arbitrary Data Structures (Scheme Workshop 2018)

テンソルプログラミングについて

• Satoshi Egi: Scalar and Tensor Parameters for Importing Tensor Index Notation including Einstein Summation Notation (Scheme Workshop 2017)
• Satoshi Egi: Scalar and Tensor Parameters for Importing the Notation in Differential Geometry into Programming (投稿準備中)